2016/10/25

1票の格差

さて、国会議員1人に対する、有権者数の格差が裁判沙汰になって久しい。憲法違反と言ってしまうのは簡単だが、じゃあどうするかとなると難しい。

今の小選挙区制では一般に都市部では議員1人あたりの有権者数が多く、田舎では少なくなる。選挙区を広くして複数の議員を当選とする中選挙区制にすればある程度は緩和できるが、それは金権政治の温床であるという批判で今の小選挙区制に移行した手前、いまさら戻しにくい。
2県で議員1人という合区も実施されたが、それでも格差は大きい。おまけに合区された地域は不満タラタラである。地域の代表という意義が薄れる上に、ド田舎と認定されたようなもので気分はよろしくないらしい。この問題、議員先生の選挙区のナワバリ争い以上に、地方人の地元意識という感情的なものとも絡み制度改革は難しいのだ。

そこで、画期的提案をしよう。このシステムなら、格差問題は完全に解消する。

議員1人の投票権の重みを、選挙民の数によって変えるのだ。
選挙民の多い東京選挙区の議員は1票を持つ。若干少ない地方都市部であれば、0.7票、過疎地域であれば0.4票という具合に按分する。国会での決議は完全にこの按分された投票権の合計で可否が決まる。もちろん議員の給与も按分される。

うむ、素晴らしい。

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