2017/04/10

進撃の巨人

進撃の巨人 第22巻 諫山創

 最近は話題のマンガなども機会を見つけて読むようにしている。順次紹介はしていきたい。

 さて今回は、「進撃の巨人」最新巻である。
 あらすじなどは紹介する必要が無いと思うので省略。私にとっての興味は、「この物語のオトシマエをどう付けるのか」という一点のみである。相変わらずヘタなデッサンや狂ったパースにはうんざりする。週刊連載で20巻も続けば、普通は否応無く上手くなるはずなのだが。ある意味驚異的だ。さらに致命的なことにキャラクターの描き分けがヘタである。コマで喋っているのが誰だか判らない。前後を見直しながら読み進めるのはかなり苦痛だ。

 元々が巨人という突飛なものと戦う話である。その巨人の突飛な設定を非難はしない。その突飛なものを相手に、どう戦うのかというのが物語の面白さである。
 ただ、巨人の謎に現実的な解釈を付けようとするあまり、無理をしすぎている気がする。どんなに理屈をこねても、突飛なものは所詮突飛なのだ。そこに改めて、神だの何だのとさらに突飛な設定を追加することに意味があるとは思えない。
 巨人は中世、近世の世界でこその脅威だ。これがもうちょっと近代に近くなると、火器の発達により巨人は粉砕される。この物語は、近代以前の道具立てで説明し、完結させなくてはならない。間違っても遺伝子工学やら電子工学やら精密機械工学を物語に持ち込んではいけない。

 長々と書いたが、言いたい事はひとつ。「さっさとおわらせろ」である。

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